RS-232C通信アダプタ

外部記憶装置をPCと接続するために、 オープンコレクタインターフェースとRS-232Cをつなぐ アダプタが必要になりました。 何種類も作るつもりはないので、汎用的なものを作ります。

完成写真 こげこげ君

アジェンダ

ハードウェア

このボードには、マイコンを使いません。 単三電池までをボードの上に載せ、 完全に独立したボードとして構成しました。

回路図

このボードの回路と基板のアートワークは、 以下のようになっています。

必要な部品は、以下の通りです。

RS-232C通信アダプタ部品表
品名型番個数調達先
RS-232CトランシーバSP3232ECP1秋月電子
トランジスタ2SA10154千石電商
トランジスタ2SC18151千石電商
抵抗4.7kΩ 1/6W2秋月電子
抵抗10kΩ 1/6W1秋月電子
抵抗47kΩ 1/6W3秋月電子
積層セラミックコンデンサ0.1µF5秋月電子
アルミ電解コンデンサ10µF1秋月電子
片面ガラスユニバーサル基板95mm × 72mm1秋月電子
DB-9コネクタアングル・メス1手持在庫
ピンヘッダ1×31秋月電子
電池ボックス単三3秋月電子

マイコンが無いのはさみしいな。

オープンコレクタインターフェース

回路図の左側がオープンコレクタインターフェース部分です。 COMと書かれたコネクタが シリアル通信を行うための端子です。 中央のRS-232Cトランシーバは、 入出力としてVDD-VSSレベルの電圧を期待しています。 これをオープンコレクタ規格に変換するのがこの部分の役割です。

R1OUT信号とTX端子の論理は同じにしなくてはなりません。 そのため、2段のトランジスタを使い二回論理を反転しています。 また、R1OUT信号は、通常は、VDDレベルを出力するため、 通常状態で電力を消費しないようにPNPとNPNのトランジスタを 交互に使っています。

一方、RX端子とT1IN信号の間は、プルアップ抵抗だけを接続して オープンコレクタ出力からVDD-VSSレベルの信号に変換しています。

RS-232Cインターフェース

回路図の右側はPCに接続されるRS-232Cインターフェースです。 この部分は、DB-9コネクタを使用してRS-232Cトランシーバに接続されます。

課題

抵抗の値はどうやって決めようか

このボードでは、消費電流を減らしたいために、 プルアップ抵抗の値を大きめにしました。 この抵抗値が大きいと、確かに消費電流は減りますが、 信号の立ち上がりが遅くなるので最大通信速度が下がります。 どのくらいの値が適当なんでしょうね。

2006-11-17 発行。

Updated: $Date: 2006/11/17 14:00:58 $

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