外部記憶装置をPCと接続するために、 オープンコレクタインターフェースとRS-232Cをつなぐ アダプタが必要になりました。 何種類も作るつもりはないので、汎用的なものを作ります。
このボードには、マイコンを使いません。 単三電池までをボードの上に載せ、 完全に独立したボードとして構成しました。
このボードの回路と基板のアートワークは、 以下のようになっています。
必要な部品は、以下の通りです。
品名 | 型番 | 個数 | 調達先 |
---|---|---|---|
RS-232Cトランシーバ | SP3232ECP | 1 | 秋月電子 |
トランジスタ | 2SA1015 | 4 | 千石電商 |
トランジスタ | 2SC1815 | 1 | 千石電商 |
抵抗 | 4.7kΩ 1/6W | 2 | 秋月電子 |
抵抗 | 10kΩ 1/6W | 1 | 秋月電子 |
抵抗 | 47kΩ 1/6W | 3 | 秋月電子 |
積層セラミックコンデンサ | 0.1µF | 5 | 秋月電子 |
アルミ電解コンデンサ | 10µF | 1 | 秋月電子 |
片面ガラスユニバーサル基板 | 95mm × 72mm | 1 | 秋月電子 |
DB-9コネクタ | アングル・メス | 1 | 手持在庫 |
ピンヘッダ | 1×3 | 1 | 秋月電子 |
電池ボックス | 単三 | 3 | 秋月電子 |
マイコンが無いのはさみしいな。
回路図の左側がオープンコレクタインターフェース部分です。 COMと書かれたコネクタが シリアル通信を行うための端子です。 中央のRS-232Cトランシーバは、 入出力としてVDD-VSSレベルの電圧を期待しています。 これをオープンコレクタ規格に変換するのがこの部分の役割です。
R1OUT信号とTX端子の論理は同じにしなくてはなりません。 そのため、2段のトランジスタを使い二回論理を反転しています。 また、R1OUT信号は、通常は、VDDレベルを出力するため、 通常状態で電力を消費しないようにPNPとNPNのトランジスタを 交互に使っています。
一方、RX端子とT1IN信号の間は、プルアップ抵抗だけを接続して オープンコレクタ出力からVDD-VSSレベルの信号に変換しています。
回路図の右側はPCに接続されるRS-232Cインターフェースです。 この部分は、DB-9コネクタを使用してRS-232Cトランシーバに接続されます。
このボードでは、消費電流を減らしたいために、 プルアップ抵抗の値を大きめにしました。 この抵抗値が大きいと、確かに消費電流は減りますが、 信号の立ち上がりが遅くなるので最大通信速度が下がります。 どのくらいの値が適当なんでしょうね。
2006-11-17 発行。
Updated: $Date: 2006/11/17 14:00:58 $
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