腕立て君の電気的な配線を行います。 取り付けるのは、マイコン基板、センサ&モータドライバ基板、モータ、 そして、電池ボックスです。 電池ボックスにも、田宮模型の「楽しい工作」シリーズの部材を使いました。 ハードウェアは、これで完成です。
腕立て君の回路図は、以下のようになっています。
完成済みの基板を使用しているため、 ビニル被覆線で接続するだけで電気配線ができます。
センサ&モータ・ドライバ基板の詳細は、以下のようになっています。
この基板には、3軸加速度センサと2チャンネル・モータ・ドライバが 搭載されています。
このロボットは、 田宮模型の「楽しい工作」シリーズの部材と フリースケールのDEMO9S08QG8評価ボードとセンサ&モータ・ドライバ基板を 使っています。
型番 | 品名 | イメージ | 価格 | 個数 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
ITEM 70151 | 単3電池ボックス(2本用) | 250円 | 1 | モータ駆動専用の電池を入れる電池ボックスです。 | |
DEMO9S08QG8 | 8Bitマイコン評価キット | $50 | 1 | MC9S08QG8マイコンが搭載された評価ボードです。 | |
???? | センサ&モータ・ドライバ基板 | 準備中 | ???? | 1 | 加速度センサとモータドライバを搭載した拡張基板です。 |
ここから組み立ての工程を説明します。 それぞれの部材の加工法と使用法の詳細は、ここでは説明しません。 製作セットに付属の説明書を参照してください。
最初に、プレートに電池ボックスを取り付けます。
部材 | 仕様 | 個数 |
---|---|---|
電池ボックス | - | 1 |
丸ビス | 2x10mm | 2 |
ナット | 2mm | 2 |
電池ボックスは、 付属の丸ビスとナットでプレートの裏面に取り付けます。
この電池ボックスには、スイッチが付属していますが、 絶対に取り付けないでください。 付属のスイッチは、電池の極性を反転する機能を持っています。 この機能を使ってしまうとモータドライバが破損しますので、 取り付けないほうが安全です。
次は、電池ボックスとモータに配線を取り付けます。
部材 | 仕様 | 個数 |
---|---|---|
配線 | 100mm | 6 |
絶縁パイプ | 20mm | 6 |
電池ボックスとモータに配線を取り付け、 取り付け部分を絶縁パイプで保護します。 セットに付属の配線と絶縁パイプは一色しかありませんが、 ここでは説明のために色違いの配線を使用しています。
信号と配線の色の対応は、以下の表のようになっています。
信号名 | 配線の色 | 用途 |
---|---|---|
VM | 赤 | モータ用電源 |
PGND | 黒 | モータ用接地 |
OUT1A | 黄 | 右側モータ駆動信号 |
OUT1B | 橙 | |
OUT2A | 緑 | 左側モータ駆動信号 |
OUT2B | 茶 |
配線の準備ができたら、センサ&モータドライバ基板に接続します。
いよいよ、組み立ての最後です。 モータと基板をロボットに搭載します。
部材 | 仕様 | 個数 |
---|---|---|
スペーサ | 3x20mm | 4 |
丸ビス | 3x10mm | 2 |
ナット | 3mm | 4 |
最初にセンサ&モータドライバ基板を搭載するための スペーサをプレートに立てます。
4本のスペーサのうち、 2本は丸ビスで固定し、残りの2本はナットで固定します。 丸ビスは、基板を取り付ける時まで固く締めないように 注意してください。
次にモータをギヤボックスに取り付けます。 モータの右と左を間違えないように差し込みます。
更にセンサ&モータドライバ基板をスペーサに搭載し、 3mmナットで固定します。
センサ&モータドライバ基板のネジ穴の間隔が52mmであるのに対して、 プレート側の穴の間隔は、50mmです。 このため、スペーサはプレートに対して傾いて取り付けられます。
この傾きを解消するためには、 プレートの穴を大きく広げてやれば良いのですが、 ここでは、傾いたまま固定してしまいました。
いよいよ、最後の工程です。 センサ&モータドライバ基板の上にDEMO9S08QG8評価ボードを搭載します。 ピンヘッダの位置を良く確認して取り付けてください。
これで、ハードウェアは、完成です。
DCモータ活用の実践ノウハウ ビギナーのための制御回路設計入門 谷腰 欣司 著 A5判 240ページ 定価2,310円(税込) ISBN4-7898-3277-5 2000年4月20日発行 |
2006-06-22 発行。